タツノオトシゴ

タツノオトシゴ、生で見た事ありますか?生と言っても水族館でななくて、海の中にいるものや、その場で捕まえたばっかり!ていうのを。
ちなみに私はあります(笑)(海っこ)
泳ぐのが苦手な種類なので捕まえる事自体はそんなに大変ではないんです(むしろ自分の力だけでは波に流されてしまうので、普段はあのしっぽで海草に巻き付いています)。どちらからと言えば、見つける事のほうが大変だったりします。



何に分類されるのか?と疑問にされることが多いですが、タツノオトシゴは魚です。
えらもありますし、背びれ尾びれ胸びれもあります。
また、タツノオトシゴには見た目以外にもとても変わった生態があるのです。



それは、オスが子供を産むということです。


まあ卵を産むのはメスなんですが。(←?!)



どういうことかと言いますと、産卵の時、メスはオスの腹部にある「育児嚢」という袋に卵を産み付けるんです(これがメスの「産卵」)。それから卵が孵って、赤ちゃんはある程度大きくなるまでずっとオスの育児嚢の中で育ちます。
それからオスが「出産」となるんです。(育児嚢に卵がある時は「オスが妊娠している」と表現される事もあるそうです)
子供達はすでに小さいながらも親と同じ姿をしています。(5ミリ〜2センチ)

このような生態なのはやはり子孫を残すということにおいて利点があるからなんでしょう。



例をあげると、マンボウは1度の出産で3億個もの卵を産みます。しかしそれだけたくさん産んでも大人まで育つのはたった2〜3匹だと言われています。
しかし、タツノオトシゴは1どの出産で数十匹〜数百匹産み、その中で大人まで育つのは2〜3匹。
マンボウよりも遥かに無事大人になる確立が高いわけです。
やはりある程度まで育てて、というのがとても大事なようです。


あんなに小さな生き物達でも、生きるために必死になっているんです。
こちらも少しでもなにか工夫できないか、と頑張らねば!と思います。