夏の風物詩 - 2 -

夏の風物詩、外を歩いているときに近所の家からチリンと聞こえてきて、「あ〜夏だなあ」って思えるもの、風鈴。そよかぜに合わせてのんびり鳴っているのを聞くと気持ち良くなります^^


風鈴は中国伝来のものです。現在の日本では窓際に吊るして風にゆれる事で出るその音を楽しみ、涼しさを感じる、という夏の風物詩ですが、中国では竹につるし、音の鳴り方や、風の向きで吉凶を占ったり、魔よけのための道具だったそうです。そしてこれが仏教が伝わるのと同じくして日本に入ってきたそうです。実は今でもその用途の名残があるものがあるのですが・・・それが、仏堂などの四隅にかかっている「風鐸」です。あの音が聞こえる範囲にいる人には厄が降りかからないと言われているとのこと。


それが「涼」を楽しむ為の現在の「風鈴」になったのは、やはり日本人の「風を愛でる」という感性があったからではないでしょうか。「花鳥風月」「風情」なんて、言葉にも現れていますよね。
そんな素晴らしい文化もあることですし、気持ちのいい風のあるときくらいはエアコンに頼らず、風鈴の音を楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。