土用の丑の日

7月24日は土用の丑の日でしたね〜。みなさん、うなぎ食べましたか?



土用の丑の日って、うなぎを食べて精をつけて、暑い夏をのりきろう!ということでうなぎを食べるのが一般的になっていますが、実は食べるのってうなぎじゃなくてもいいんです。「う」のつく食べ物なら何でもいいらしく、うどんでも梅干でも瓜でも本当になんでもいいとのこと。


ではなぜ、うなぎを食べるのが一般的になっているのか。


これはかの有名な平賀源内が発案したことのようです。
当時人気のなかったうなぎ屋が、源内さんのところに商売がうまく行かないと相談に行ったそうな。すると源内さんは丑の日に「う」のつくものを食べると夏負けしないという民間の伝承からヒントを得、丑の日に「本日丑の日」と書いて店頭に貼れば良いと薦めたそうです。すると、「あの平賀源内の言う事なら」と、そのうなぎ屋はたいへん繁盛した、という話。
これはすごい。つまり江戸時代のキャッチコピーがそのまま今日のあたりまえの習慣として未だに根付いているということです。バレンタインデーのチョコレートと同じ現象が起こってしまった、しかも江戸時代から。平賀源内あっぱれですね。


長い間、習慣にもなってしまうような印象深いものを作るには、本草学者、蘭学者、医者、作家、発明家、画家、と広い文野で活躍した平賀源内のように発想と知識がたくさん必要なんだろうなと思いました。