日本独自の文化

「日本独自の文化」って、面白いものがたくさんありますよね。


8月4日の記事【http://d.hatena.ne.jp/repap/20080804】で箸について書きました。
箸は[属人器]と言われるものの一種で、これも日本独自のものです。属人器というのは、いわゆる箸や茶碗のような、ある人だけが使うのが決まっているような食器のことです。
日本では、自分専用の茶碗、箸、湯のみなどがあるのはほとんどあたりまえのようになっていますが、実はこの習慣はヨーロッパや、日本と同じく箸を使う中国にもないものです。


なぜ自分だけが使う箸、茶碗など決まっているのか。人が使っているものを自分も使うのはちょっと・・・と感じると思うのですが、では、それはなぜ?毎回きちんと洗って、誰かの唾液が付いているってわけでもありませんよね?


実はこれこそ日本に古くからある「穢れ思想」というやつです。
中学生の時に社会化の先生から、面白いよと薦められた本があるのですが、その本が「穢れと茶碗」というタイトルの本でした。物質的な「汚れ」ではなく、精神的な「穢れ」を嫌悪する文化が日本人には息づいているのです。


この思想によって、今では考えられないような悲惨な制度がしかれていた時代がありますね(江戸時代の身分制度がその例です)(実は起源はもっと昔、平安時代からですが)


こんな思想バカバカしい、と昔は単純にそう思っていましたが、この思想によって築き上げられた素晴らしい文化・習慣もたくさんありますし、一概に悪いものとは言えないですよね・・・。